高品質なそば粉
標高400m~600mの寒暖差の大きな阿武隈山系の麓に、手に入れた良質な畑で育った常葉の「そば」は、粒張りが良く香りや食感に優れます。
収穫後、粗選機を通して異物や異種を取り除いてから速やかに乾燥し、磨き選別の作業を徹底することによって、より良質なそばになるように生産をおこなっております。
さらには、良質で安全・安心なそばの生産と商品を目指し、大型トラクターや播種機、刈取用汎用コンバインなどを利用し、現在では20haを超える栽培面積を有しています。
福島オリジナル品種
江戸時代からの日本有数のそばの産地である福島県会津を中心とした栽培面積は、全国でも上位を誇ります。各地で多くの在来種が栽培されている中で、平成21年には「会津のかおり」が品種登録へ。
「南会津新そばまつり」や「山都新そばまつり」など県内で30以上の新そばまつりがおこなわれることからも、そばが深く根付いた地域であることがわかるでしょう。
かつては「救荒作物」として、保科正之や松平定信が奨励したという歴史をもつそばですが、猪苗代町など会津地方では「祝言そば」のように、人をもてなす食事としても愛されてきました。
県内で初めて、
そばのFGAP認証を取得
食品安全、環境保全、労働安全等に配慮した生産工程の管理により持続可能な農業を目指す「GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)」。
2019年5月、田村市常葉そば生産・製粉研究会は、そばで初めて、福島県が認証するFGAP(福島県GAP)の認証を取得。認証マークを出荷時の袋やほ場に立てるフラッグに表示し、FGAPの認知度を高める取り組みをおこなっています。
さらに、「令和3年度第33回全国そば優良生産表彰事業」で奨励賞も受賞しております。
GAPとは
GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)とは、農産物(食品)の安全を確保し、より良い農業経営を実現するために、農業生産において、食品安全だけでなく、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取り組みです。
また、FGAP(福島県GAP)とは、放射性物質対策を含めた福島県独自の基準に基づき、GAPを実践する生産者や団体を福島県が認証する制度です。
GAPのメリット
GAPの取り組みを実施することで、生産管理の向上、効率性の向上、農業者や従業員の経営意識の向上に繋がる効果があり、我が国の農業の競争力強化にも繋がります。
私たちが口にする食品の安全や、自然環境の保全、生産者の労働安全や人権の保護に配慮し、その結果として良い農産物を作り出し、将来的に持続可能な農産物の供給の実現に繋がります。